文化系気どり
小説や漫画についてのブログ。 オススメ紹介や新刊情報など。
就職活動における伝説
就職活動真っ盛りの時期ですね。
大学新4年生の方は頑張ってください。

昔から、就職活動の特に面接で多くの伝説が流れます。
有名な話ばかりで、よく知っている方も多いと思いますが。

GNPとはなんぞや
日産の面接にて、GNPとは何か?と聞かれた学生が
どうしても分からず、咄嗟に
G 頑張れ
N 日産
P パルサー

と答えた、と言う話。
日産・パルサー(ウィキペディア)

それにしてもGNPの時代だから(今はGDPが主流)
かなり昔の出来事なのでしょうね。


黙っている男
サッポロビールの面接で、一言もしゃべらない学生がいた。
業を煮やした面接官が何故黙っているのか、と問うと学生は一言

「男は黙ってサッポロビール」
と答えた。
これは、昔の三船敏郎の出演したCMの台詞。
公式ページによると、1970年からのCMらしいので
これもかなり昔の逸話でしょう。


面接官は「チョコボール」の歌を要求?
森永でチョコの歌を歌えとのお題に
「チョコレート、チョコレート、チョコレートは…」と歌ってしまい
(↑言うまでも無くライバル企業・明治のCM)
仕方なく「チョコレートは、モリナガッ」とヤケになって歌ったら内定

あえてポジティブに取れば、学生の回答は
自分の力で「チョコレート=森永」の時代を創ります
と言う意味にも取れますよね。


他には、
キューピーで、マヨラーがマヨネーズ一気飲みで合格、とか


某アパレル企業で、素肌にジャケットと言う格好で面接に望んだ男が
一発で合格した、と言う話


JALの面接で飛行機の真似をし、キーンと言って面接室に入った学生が
そのままの姿で座席に向かい「着陸許可を」と言ったところ
面接官に「許可できません」と言われ、そのまま旋回して帰っていった、とか


他にもまだあるけれどまあ省略。


逆に、こちらも真偽は定かではないけれど
面接官が残した伝説も数多くあります。
というか恐らくは全てデマだけれど。

ラーメン?orカレー?
某企業で内定を辞退する際、突然面接官に
「ラーメンとカレーどちらがいい?」と聞かれ
答えたほうを頭からぶっかけられた。と言う話。

お帰りください
同じく内定辞退の際に、担当者がドアの鍵を閉め窓を開けた。そして
「ここからお帰りください」と言って窓を指差した。と言う話。

これは、絶対辞退させないという意思表示だ、と言う説と
その部屋が一階で、辞退者は泣く泣く窓を越えて出て行った
の二説を聞いた記憶があります。


そのままファンでいてね
某巨大出版社の面接で
「〜と〜の大ファンです」と答えた学生に対して面接官が
「これからも良いファンでいて下さいね」と言って一瞬で面接が終了
その学生は落とされた、という噂。
学歴差別と言われないよう、建前上面接に呼んだだけだったから
という理由が付けられていましたが……。


面接会場の控え室などで、タバコを吸ったり騒ぐのはご法度ですが
JTの会場では、控え室の監督官にタバコを勧められて
「吸わないので」と断ると落とされる、とか。
JTも食品分野など幅広くやっているので、
タバコを吸わないだけで学生を落とすことは考えにくく、おそらくデマ


JRで「どうやって来ましたか?」の質問をされて
もしも自宅と試験会場の最短ルートを答えられなかった場合、
前の時間に他社の面接を受けたことがバレ
選考に落とされる、と言う噂もありました。
これも流石にデマでしょうね。


あと、某ジーンズメーカーでは説明会は強制的に私服参加となっており
その企業のジーンズを穿いているかチェックされている、とか。



最後に「バブルは凄かったんだな」と語り継がれる最強の噂をひとつ

景気の良い時代に某商社が、内定式の会場前をたまたま通った学生に
「君もウチ来ない?」と言って、内定者の列に混ぜてしまって
そのまま内定通知書を出したという伝説。


注)
これらの話は全て人から聞いた話であって、都市伝説とも言えます。
なのでこれらの真似をしないように。もし、する際は自己責任で。
当方は責任を負いかねます。

それと文中に出てきた企業の方も、この記事では
あくまで都市伝説を載せただけですので、その点ご了承ください。
『精霊の守り人』上橋菜穂子
有名な児童文学。単行本が出たのが10年以上前。
シリーズが完結し、4月からはBS2でアニメ化というタイミングで
一巻にあたる本書が文庫落ちしたので、遅まきながら読んでみた。

児童文学の王道と言う感じでなかなか面白い。




短槍の名手・女用心棒バルサが、
たまたま橋を渡る牛車から川へ転落した皇子を助ける事で話は始まる。

それをきっかけに、王妃から皇子の護衛を頼まれる。
聞けばこの皇子、建国神話に出てくる化け物の卵を
体内に産み付けられたと言うのだ。

王家の面子を守るため、水妖(精霊)を宿した皇子を葬らんと
刺客を差し向ける帝と星読(占星術師)たち
そして、それを迎え撃ちながら逃避行を続ける一行。

しかし、神話の怪物とは一体何なのか。
建国神話に隠された秘密とは。




正直に言えば、序盤で大体の筋は読めます。
けれども、王道的なファンタジーとして、また
少年の成長物語としては、なかなかの一品なのではないかな
と、思います。




精霊の守り人 精霊の守り人
上橋 菜穂子、二木 真希子 他 (1996/07)
偕成社

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↑は、amazonに文庫版の画像が無かったので、単行本版を。
下に、文庫版の出版社のページを紹介しておきます。

http://www.shinchosha.co.jp/book/130272/
『鋼の錬金術師(16)』荒川 弘
16巻では、錬丹術(=もうひとつの錬金術)の手がかりを追って北へ。

「この国の錬金術は何かおかしい」
「今の繁栄も自分達の力だけで成し遂げたと思ってやがる」
と言う発言。
そして、ホムンクルスの錬金術封じの効かなかった錬丹術。

アメストリスと、その力の源泉である錬金術の発展過程に
ホムンクルスらはどう関わっていたのか。

この漫画においては、争いの武器としての錬金術に対し
もうひとつの道として錬丹術が提示されている訳ですが
錬金術の謎は「北」で明かされるのか。

そして「北」へ忍び寄る敵の影。

読者を飽きさせない話運びは流石。
北海道出身の作者にとっては、ホームグラウンドである「北」に
舞台が移って、さらに軽快に話が進むことを期待。


ただ、ひとつ気になるのはこの国の文明レベルがよく分からない。
軍事国家で軍事方面へ偏っているのは分かるけれども
どれくらいの時代を想定しているのだろう。
ラジオや戦車は出てきたけれど。




鋼の錬金術師 16 (16) 鋼の錬金術師 16 (16)
荒川 弘 (2007/03/22)
スクウェア・エニックス

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『BEAST of EAST(3)』 山田章博
有名な「九尾の狐」玉藻の前の伝承を下敷きに
描かれた和風ファンタジー第三巻。

はるか昔の天竺では華陽夫人として、
次に中国では妲己として国を傾けた妖狐が
日本のある少女に乗り移り、玉藻の前として帝の寵愛を受ける。
玉藻の前は、その妖術で帝を操り人形として影で操り始める。
そして試みに気づき、阻止せんとする者達との間で戦いが始まる。

妖狐に体を奪われた少女の幼馴染である主人公・鬼王丸も
その争いに巻き込まれていきます。


実在の平将門、藤原純友や晴明、道満といった陰陽師
果ては、吸血鬼やドワーフ、ゴーレムまで登場し
秘術が飛び交い、妖は暴れ周り、剣に弓に――と、豪華絢爛。

作者の山田章博は、今では「『十二国記』のイラストの人」
として有名かもしれませんが、絵もストーリーも超一品です。



amazonに表紙画像が無かったので、
出版社の商品ページのリンクを紹介しておきます。
http://www.gentosha.co.jp/search/book.php?ID=601307
『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2』東浩紀
数年前に流行った動物化するポストモダンの続編らしい。

個人的にはイマイチ。
これは自分の頭が悪いせいかもしれないど。
そもそも、どんな人を対象に書かれたのだろう。

文学でも小説でもいいけれど、その中での意味とか価値に
もう少し紙面を割いて欲しかった。

挙げている5作品も、何故これを挙げたのか
と言うことがイマイチよく分からない。

自分が『九十九十九』しか読んでいないせいかな…。


帯には
「物語の行方がここにある!!」と書かれていますが
「物語の行方の一端がここにもある(かもよ?)」
程度になってしまいそうで……。


参考にならない意見で申し訳ない。
以下、普通にウリを書けば、

ポストモダン化によって、物語を取り巻く状況も変わってきた。
それによって物語のメタ化が起こっている。
そのなかで「それでも物語を語るとすれば、
その根拠と方法はいかなるものになるのか」と言う本。


ごめんなさい。上手くまとまらなかった。
やっぱアタマが悪いせいかな…。
NANAとは、どういう漫画なのか
この漫画は、一部の男性にすこぶる評判が悪い(らしい)

東京へ出てきて一年足らずで、三人の男と付き合って
さらには出来ちゃった結婚するハチ。

可哀相な生い立ちか知らないけれど、自己中なナナ。


そんな彼女達の玉の輿や、バンドデビューで成り上がりなんて
見たくない。と言うことらしいです。(未確認)

けれども、むしろこの漫画は、そういう風に読むのではなく
ダメダメちゃんな彼女達の間の、友情を主軸に読むべきだと思います。


恋愛至上主義者で、幸せになりたいハチ
歌を歌って成功を収めたいナナ。
彼女達には、そういう夢を追いかけています。
(玉の輿が追いかけるべき夢かどうかは微妙ですが)

だから、二人とも自分の人生を生きなきゃいけない。
しかし、そういう夢や人生自体がしがらみとなって
彼女達の友情が裂かれそうになる。

その友達を必死で守ろうとする友情漫画なのだ、と
自分は理解しています。


だから「主人公DQN過ぎ。タバコとSEXばっか」
と言う批判は、実は的を射ていないのではないか、と思います。
ある意味で「一見格好いいだけの駄目人間の集まり」なのは自明なので。

むしろ、そんな大人になりきれていない未熟な主人公達が、
それでも友情を守り抜こうとする漫画なのではないか、そう思います。



ここまで書いてきて、ふと思ったのだけれど
アンチ『NANA』の人たちが嫌いなのは、作品自体というよりも
「NANAのキャラにあこがれる女性」が嫌いなのでしょうね。
ナチュン(1) 都留泰作
物語は、ある天才数学者が事故で脳の半分を失った後
イルカの観察ビデオを、数学論文として発表したことに始まる。

一笑に付されたそのビデオを、ぼんやりと眺めていた主人公・テルナリ
しかし彼は突如、そのビデオの真意の一端を掴む。
それは、人工知能を可能にする画期的なアイディアだった。
こうして物語は本格的に幕を挙げる。


舞台は、沖縄の離島。
大学を飛び出し、イルカ研究によって、世界征服をたくらむ主人公。
彼の雇用主である、いかつい気分屋の漁師ゲンさん。
言葉をしゃべれない美(?)少女。(←多分ヒロイン)

一見、それらの登場人物を核とした青春モノにも見えます。
イルカ調査に船を出してもらうため、ゲンさんの漁を手伝ったり
オネエちゃんのいる飲み屋さんに連れて行かれたり。
ヒロインと喧嘩したり、気まずくなったり、ご飯作ってもらったり。


しかし物語の底では、いつ展開が急を告げようかと言う
一種不穏な空気が流れています。

ゲンさんの過去を知っているであろう隣の島の網元の跡継ぎ「デンカ」
潜水艇を密かに持ち込む本土の謎の集団。
顔見知りの男の車に乗っていた謎の寡黙な白人男性。
さらには、主人公をイルカ研究へ引きずり込んだ天才数学者の動向。

一巻ではまだ物語は、本格的には動き出していません。
しかし、早いうちに確実に動くことを予感させてくれます。
これからの展開に期待大。


http://book.asahi.com/comic/TKY200703140195.html
asahi.comにも書評が載っています。






ナチュン 1 (1) ナチュン 1 (1)
都留 泰作 (2007/02/23)
講談社

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1ポンドの福音
去年だったろうか、久しぶりに雑誌掲載があって
ネットでも多少話題になった本作が、ついに完結。

第一話から数えて約20年。
ヒロインの名前が判明するのが、開始して10年近く経ってから。
最終巻の時点だから、何ともゆったりとした漫画である。

基本は、主人公ボクサーの畑中と彼を見守るシスターアンジェラの
ふたりのラブコメだと思う。

戦った相手も、多彩だった。
刺青をした外国人やら、元学生チャンプ。
しかし、この漫画では誰と戦おうとも、結局は自分との戦いであり
リングの上で答えを見つけ出していく。

しかし、実際の所、より大きな決断を迫られているのは
ヒロインであるシスターアンジェラなのである。
修道院に入り、誓いを立てている彼女は
畑中の好意に、どう応えるのか。

それこそ20年も引っ張った漫画の結末をバラすのは野暮というもの。
ここでは、触れないことにする。ただ、感想を言うなら
綺麗に決まった良いラストであったと思う。




1ポンドの福音 Vol.4 (4) 1ポンドの福音 Vol.4 (4)
高橋 留美子 (2007/03/05)
小学館

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読書日記
今週は、最近新刊書店で買ったものでは
『倫理学(2)』岩波文庫
『パンとぶどう酒の中世』岩波文庫
『ユダヤ人のぶなの木』ちくま学芸文庫
等を読んだ。


『ユダヤ人の〜』は面白いと聞いていたが
個人的にはいまいちピンと来なかった。

『パンと〜』は中世のパリ市民の日記を
大学の先生が読み解いたもの。
原文の日記に解釈をつけながら話を進めていくスタイル。
贅沢を言えば、もう少し原文を載せて欲しかったところだ。

和辻の『倫理学』は三巻刊行前に読み終えることが出来て
正直なところ、ホッとしている。

宗像教授異考録(5)
2/28に星野之宣の『宗像教授異考録』第五巻が発売された。

内容は硬派と言うか地味と言うか。
そのせいか、やはり漫画批評系ブログではほぼ見事にスルー。
折角なので、ここでレビューしておきたい。ビバ、スキマ産業。

今巻は「道成寺」「複合遺跡」「虫めづる姫君」の3本立て。


まず、この漫画に触れた事のない人のために軽く全体の紹介を。
この漫画は『宗像教授伝奇考』として他社で発表されていたものの
直接的な続編にあたる。
『伝奇考』の一巻は1996年なので、もう10年以上続いているわけだ。

内容は、民俗学者宗像伝奇が各地の伝説・風習などに隠された真実を
明らかにしていくというもの。
勿論、大学教授だからといって教卓の前で解き明かすのではなく、
現地で様々な事件に巻き込まれるなかで真実に迫っていく。

何故、そのような風習が生まれたのか。そこには必ず理由が隠されている。

例えば、日本各地に残るダイダラボッチ伝説。
西洋の巨人タイタンとの相似から、古の日本にどのような民族が渡来し
文化が伝わって言ったかを解き明かす。

桃太郎などの民話、菊理姫などの日本神話。
邪馬台国なども取り上げられる。

今巻の「複合遺跡」では、
空海が一夜にして池を作ったと言う伝説を素材にしている。
空海を縦糸に、古代の製鉄集団の争いを横糸に物語を織り上げる。



50代の禿げたおっさんが主人公の漫画は流行らないのだろうか。
自分はかなり好きなのだが。
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基本的に、書店と喫茶店があれば幸せです。


以下、工事中。


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